2020/3/23
Javaプログラミング
計算結果の表示
プログラム言語は、計算を行う機能を持っています。
c = a + b … aとbを足して、cに入れる c = a - b … aからbを引いて、cに入れる c = a * b … aとbを掛けて、cに入れる c = a / b … aをbで割って、cに入れる
基本的な計算である足し算(加法)/引き算(減法)/掛け算(乗法)/割り算(除法)の4つの計算を四則演算といいます。
この四則演算は、演算子という記号を使って計算することができます。一般に、四則演算の記号は、足し算は”+”、引き算は”-”、掛け算は”×”、割り算(除算)は”÷”を用いますが、Javaの場合は以下の記号を用います。
演算 | 演算子 |
---|---|
足し算 | +(半角) |
引き算 | -(半角) |
掛け算 | *(半角) |
割り算 | /(半角) |
掛け算の”×”は半角の"*"(アスタリスク)、割り算の”÷”は半角の"/"(スラッシュ)を使います。
それでは、演算子を使った計算例を紹介します。
下記のCalc.javaは、計算した結果を表示するJavaプログラムの例です。
Javaソースコード その1
Calc.java
001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 011 012
public class Calc { public static void main( String[] args ) { // 足し算 3 + 8 System.out.println( 3 + 8 ); // 引き算 16.4 - 2.2 System.out.println( 16.4 - 2.2 ); // 掛け算 5.6 * 8.0 System.out.println( 5.6 * 8.0 ); // 割り算 63.3 / 23.1 System.out.println( 63.3 / 23.1 ); } }
コンパイル ソースコードが「ANSI」の場合
C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Calc.java
コンパイル ソースコードが「UTF-8」の場合
C:\talavax\javasample>javac Calc.java
実行
C:\talavax\javasample>java Calc
出力結果
11 14.2 44.8 2.74025974025974
上記のCalc.javaの計算式と値をいろいろ変えて試してみてください。
Javaソースコード その2
Calc2.java
001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 011 012 013 014 015 016
public class Calc2 { public static void main( String[] args ) { // 変数の宣言 int a; // 変数に値を足す a = 10; a = a + 5; System.out.println( a ); // 変数に値を掛ける a = 4; a = a * 3; System.out.println( a ); } }
コンパイル ソースコードが「ANSI」の場合
C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Calc2.java
コンパイル ソースコードが「UTF-8」の場合
C:\talavax\javasample>javac Calc2.java
実行
C:\talavax\javasample>java Calc2
出力結果
15 12
10に5を加えた15、4に3を掛けた12がコンソール出力されています。
それでは、ソースコードの計算部分を見ていきましょう。
006 007 008 009
// 変数に値を足す
a = 10;
a = a + 5;
System.out.println( a );
011 012 013 014
// 変数に値を掛ける
a = 4;
a = a * 3;
System.out.println( a );
Javaソースコード その3
このJavaソースコードは、変数に数値を足したものをprintlnメソッドで出力する例です。
Calc3.java
001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 011
public class Calc3 { public static void main( String[] args ) { int a; a = 10; System.out.println( a + 5 ); System.out.println( a ); } }
コンパイル ソースコードが「ANSI」の場合
C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Calc3.java
コンパイル ソースコードが「UTF-8」の場合
C:\talavax\javasample>javac Calc3.java
実行
C:\talavax\javasample>java Calc3
出力結果
15 10
ソースコードの計算部分を解説します。
005 006 007
a = 10; System.out.println( a + 5 );
int型の変数aに10を代入し、その後、"a+5"を引数にしてprintlnメソッドを呼んでいます。a=10に5を足した15が出力されます。
009
System.out.println( a );
"a"を引数にしてprintlnメソッドを呼んでいます。a=10が出力されます。
Javaソースコード その4
このJavaソースコードは、変数の代入式をprintlnメソッドで出力する例です。
Calc4.java
001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 011
public class Calc4 { public static void main( String[] args ) { int a; a = 10; System.out.println( a = a + 5 ); System.out.println( a ); } }
コンパイル ソースコードが「ANSI」の場合
C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Calc4.java
コンパイル ソースコードが「UTF-8」の場合
C:\talavax\javasample>javac Calc4.java
実行
C:\talavax\javasample>java Calc4
出力結果
15 15
ソースコードの計算部分を解説します。
005 006 007
a = 10; System.out.println( a = a + 5 );
int型の変数aに10を代入し、その後、"a=a+5"を引数にしてprintlnメソッドを呼んでいます。a=10に5を足した15が出力されます。
"a=a+5"は、変数aに5を足した値を変数aに代入する式なので変数aは15になります。この代入後の変数aの値が出力されます。
009
System.out.println( a );
"a"を引数にしてprintlnメソッドを呼んでいます。a=15が出力されます。
以上です。