2022.07.10
コンピュータの仕組み
コンピュータの5大装置
コンピュータの5大装置、または5大機能とは、入力装置、制御装置、記憶装置、演算装置、出力装置です。情報処理技術者試験では、この5つの装置が5大機能とされています。
入力装置は、コンピュータに命令を与える装置です。キーボード、マウス、タッチパネルなどが入力装置です。
記憶装置は、コンピュータ内の情報を記憶する装置です。メモリ、ハードディスク、SSD、USBメモリー、CD、DVD、ブルーレイディスク、フロッピーディスクなどが記憶装置です。
制御装置は、記憶装置から読み込んだ命令を解釈して、コンピュータの動作を制御する装置です。CPU(中央処理装置)の中に入っています。
演算装置は、算術演算と論理演算を行う装置で、CPU(中央処理装置)の中に入っています。
出力装置は、コンピュータの処理結果を人間が確認できるようにする装置です。ディスプレイ、プリンタ、スピーカーなどが出力装置です。
上のコンピュータの5大装置の図を、もう少し詳しくしたものが下の図です。
制御装置と演算装置は、CPU(Central Processing Unit 中央処理装置)の中に入っています。CPUは、コンピュータの中心的な処理装置で計算処理や制御を行うもので、プロセッサとも呼ばれます。CPUの性能が高いほど処理する速度が速くなります。パソコンのスペック表のCPUは、この中央処理装置のことです。
記憶装置には、主記憶装置と補助記憶装置の2種類があります。
主記憶装置は、データやプログラムを記憶する記憶装置のうち、CPUと基板上の電気配線などを通じて直接接続されたもので、メインメモリ、一次記憶装置とも呼ばれます。パソコンのスペック表のメインメモリ(メモリ)は、この主記憶装置のことです。一般的に、揮発性(電源の供給がないと記憶できない)のメモリが使われます。
補助記憶装置は、データやプログラムを記憶する記憶装置のうち、CPUが直接アクセスできないものです。ハードディスク、SSD、CD、DVD、ブルーレイディスクなどが補助記憶装置です。データの持ち運びや、データを永続的に保存する目的で使用します。
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