2024.06.19
利益率の計算
利益率とは?
利益率は、「売上に対してどれだけ利益があったかを表す割合」です。この割合は、%(パーセント、パーセンテージ)で表すことが一般的です。
利益の計算
利益率を理解するために、最初に利益について説明します。
利益は「儲け」のことで、売上(売った金額)から原価(売るために掛かった金額)を引いたものです。
式で表すと以下のようになります。
利益 = 売上 - 原価
例えば、\8,000で仕入れた商品を\10,000で売った場合、売上が\10,000で原価が\8,000です。
この場合の利益は、
利益 = 売上 - 原価 = \10,000 - \8,000 = \2,000
となります。\2,000の儲けです。
利益率の計算
次に利益率について説明します。
利益率は、売上に対する利益の割合です。
式で表すと以下のようになります。
利益率 = 利益 ÷ 売上
となります。
この式を売上と原価で表すと、
利益率 = ( 売上 - 原価 ) ÷ 売上
となります。
利益率を%(パーセント、パーセンテージ)で表す場合は以下の式で計算します。
利益率(%) = { ( 売上 - 原価 ) ÷ 売上 }× 100
最後に100を掛けで%にします。これで、利益率が何%かを計算することができます。
Javaソースコード
Riekiritsu1.java
001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 011 012 013 014 015 016 017 018 019 020 021 022 023 024 025 026 027 028 029 030 031 032 033 034 035 036 037 038 039 040 041 042 043 044
import java.util.Scanner; public class Riekiritsu1 { // 利益の計算 private static int Rieki( int uriage, int genka ) { // 売上(uriage)から原価(genga)を引いた値が利益 return uriage - genka; } // 利益率の計算 private static double Riekiritsu( int uriage, int genka ) { // 売上が0の場合 if ( 0 == uriage ) return 0; // 利益の計算 int rieki = Rieki( uriage, genka ); // 利益率の計算 return (double)rieki / (double)uriage; } // メイン public static void main( String args[] ) { // キーボードから入力 Scanner scan = new Scanner( System.in ); // 入力した値をmoney_maeとmoney_atoに代入 System.out.print( "売上をキーボードから入力してください:"); int uriage = scan.nextInt(); System.out.print( "原価をキーボードから入力してください:"); int genka = scan.nextInt(); System.out.println( "売上 :" + uriage ); System.out.println( "原価 :" + genka ); System.out.println( "利益率 :" + Riekiritsu( uriage, genka ) ); System.out.println( "利益率(%) :" + Riekiritsu( uriage, genka ) * 100.0 ); } }
コンパイル ソースコードが「ANSI」の場合
C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Riekiritsu1.java
コンパイル ソースコードが「UTF-8」の場合
C:\talavax\javasample>javac Riekiritsu1.java
実行
C:\talavax\javasample>java Riekiritsu1
実行例(売上\10,000、原価\8,000で利益率を計算)
売上をキーボードから入力してください:10000 原価をキーボードから入力してください:8000 売上 :10000 原価 :8000 利益率 :0.2 利益率(%) :20.0
売上に10000、原価に8000を入力して、利益率0.2と利益率(%)20.0が計算できています。
Javaソースコードの解説
ここから、ソースコードを解説していきます。
001
import java.util.Scanner;
003
public class Riekiritsu1
クラス名を、Riekiritsu1としています。
005 006 007 008 009 010
// 利益の計算 private static int Rieki( int uriage, int genka ) { // 売上(uriage)から原価(genga)を引いた値が利益 return uriage - genka; }
これは、利益を計算するメソッドRiekiです。
売上uriageと原価genkaを渡して、利益を計算しています。
uriageからgenkaを引いて計算した利益をreturn文で戻しています。
013 014 015 016 017 018 019 020 021 022 023 024
// 利益率の計算 private static double Riekiritsu( int uriage, int genka ) { // 売上が0の場合 if ( 0 == uriage ) return 0; // 利益の計算 int rieki = Rieki( uriage, genka ); // 利益率の計算 return (double)rieki / (double)uriage; }
このメソッドでは、売上が0の場合に0を戻すようにしています。
027 028 029
// メイン public static void main( String args[] ) {
このmainメソッドからプログラムを実行します。
030 031
// キーボードから入力
Scanner scan = new Scanner( System.in );
標準入力System.inを使って、Scannerクラスのscanを初期化しています。
033 034 035
// 入力した値をmoney_maeとmoney_atoに代入 System.out.print( "売上をキーボードから入力してください:"); int uriage = scan.nextInt();
nextIntメソッドで、キーボードから入力された1行を読み取り、売上を格納するint型の変数uriageに代入しています。
ここで、入力待ち状態になり、Enterキーが押されるまでに入力した値が変数uriageに格納されます。
キーボードの"Ctrl"キーを押しながら"C"を押すと強制終了します。
036 037
System.out.print( "原価をキーボードから入力してください:"); int genka = scan.nextInt();
nextIntメソッドで、キーボードから入力された1行を読み取り、原価を格納するint型の変数genkaに代入しています。
ここで、入力待ち状態になり、Enterキーが押されるまでに入力した値が変数genkaに格納されます。
キーボードの"Ctrl"キーを押しながら"C"を押すと強制終了します。
039 040 041 042
System.out.println( "売上 :" + uriage ); System.out.println( "原価 :" + genka ); System.out.println( "利益率 :" + Riekiritsu( uriage, genka ) ); System.out.println( "利益率(%) :" + Riekiritsu( uriage, genka ) * 100.0 );
結果をコンソール出力しています。
以上です。
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