2021.03.09

数学

フィボナッチ数列(配列)

フィボナッチ数列(配列)

フィボナッチ数列は、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが考えた「ウサギ算」から導かれる数列です。

ここでは、配列を使ってフィボナッチ数列を求めるプログラムを紹介します。

フィボナッチ数列は、n番目のフィボナッチ数をFnで表すと、Fnは再帰的に

  F0 = 0

  F1 = 1

  Fn+2 = Fn + Fn+1 (n≧0)

で定義されます。

Javaソースコード

この式を配列使って計算するプログラムを作成しました。以下がそのソースコードです。

Fibonacchi3.java

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public class Fibonacchi3 {
	// フィボナッチ数列を配列で戻す
	static int[] fibonacchi( int n )
	{
		// n<1でnullを戻す
		if ( 1 > n )
			return null;
		// 配列を作成する
		int[] fn = new int[ n ];

		// フィボナッチ数列を配列に格納
		switch ( n ) {
			case 1:
				// n=1
				fn[ 0 ] = 1;
				break;
			case 2:
				// n=2
				fn[ 0 ] = 1;
				fn[ 1 ] = 1;
				break;
			default:
				// n>2
				fn[ 0 ] = 1;
				fn[ 1 ] = 1;
				for ( int i = 2; i < n; i++ ) {
					fn[ i ] = fn[ i - 2 ] + fn[ i - 1 ];
				}
				break;
		}

		// 配列を戻す
		return fn;
	}


	// メイン
	public static void main(String[] args) {
		// フィボナッチ数列を格納する配列
		int[] fn;

		// F10の計算
		int n = 10;
		fn = fibonacchi( n );

		// 結果を出力
		for ( int i = 0; i < n; i++ )
			System.out.println( fn[ i ] );
	}
}

実行結果

コンパイル ソースコードが「ANSI」の場合

C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Fibonacchi3.java

コンパイル ソースコードが「UTF-8」の場合

C:\talavax\javasample>javac Fibonacchi3.java

Fibonacchi3を実行

C:\talavax\javasample>java Fibonacchi3

n=0から10のフィボナッチ数を表示します。

出力結果

0
1
1
2
3
5
8
13
21
34
55

このソースでは、n=1~10のフィボナッチ数を出力しています。

Javaのソースコード解説

ここからは、フィボナッチ数列配列に格納するソースコードを上から順番に解説していきます。

002
003
	// フィボナッチ数列を配列で戻す
	static int[] fibonacchi( int n )

フィボナッチ数を計算するfibonacchiメソッドです。変数nに値を渡すとフィボナッチ数列を格納したint型配列を戻します。

005
006
007
		// n<1でnullを戻す
		if ( 1 > n )
			return null;

nが1未満の場合はnullを戻しています。

008
009
		// 配列を作成する
		int[] fn = new int[ n ];

n個のint型配列を作成しています。

011
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		// フィボナッチ数列を配列に格納
		switch ( n ) {
			case 1:
				// n=1
				fn[ 0 ] = 1;
				break;
			case 2:
				// n=2
				fn[ 0 ] = 1;
				fn[ 1 ] = 1;
				break;
			default:
				// n>2
				fn[ 0 ] = 1;
				fn[ 1 ] = 1;
				for ( int i = 2; i < n; i++ ) {
					fn[ i ] = fn[ i - 2 ] + fn[ i - 1 ];
				}
				break;
		}

switch文でn=1、n=2、n>3(default)で処理を変えています。

n=1の場合、fn[0]に1を代入しています。これで数列の作成は終了です。

n=2の場合、fn[0]とfn[1]に1を代入しています。これで数列の作成は終了です。

n>2(default)の場合、fn[0]とfn[1]に1を代入して、以下の処理を実行しています。

for文変数iを2からn-1まで1ずつ変化させるループを作成し、f[i]にf[i-2]+fn[i-1]を代入しています。これは、以下の式をコード化したものです。

032
033
		// 配列を戻す
		return fn;

return文配列fnを戻してメソッド終了です。

以上です。

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