複利計算(元利合計)

2025.02.02

複利とは

複利とは、「利息にたいしてさらに利息がつくこと」です。

例えば、元本100万円を年利1%で運用した場合、1年目に受け取れる利息は1万円です。

2年目は、元本100万円と1年目の利息1万円を足した101万円に対しての利息1万100円を受け取れます。

複利の計算

ここでは、元本(もともとのお金)を年利(1年の利息)で運用した場合、数年後にいくらになっているかを計算する方法を説明します。

元本と年利と運用年数から、元利合計を計算する式は以下のとおりです。

	元本 × ( 1 + 年利 )^運用年数

以下は、100万円を年利1%(0.01)で1年運用した元利合計の計算例です。

	1,000,000 × ( 1 + 0.01 )¹  = 1,000,000 × 1.01 = 1,001,000

以下は、100万円を年利1%(0.01)で2年運用した元利合計の計算例です。

	1,000,000 × ( 1 + 0.01 )²  = 1,000,000 × 1.01² = 1,000,000 × 1.0201 = 1,020,100

Javaソースコード

以下は、元本と年利(%)と運用年数をキーボードで入力して、元利合計を計算するJava ソースコードです。

Hukuri1.java

ダウンロード

import java.util.Scanner;

public class Hukuri1
{
	// 複利計算(元利合計)
	private static int Hukuri( int ganpon, double nenri, int nensuu )
	{
		// 元本 × ( 1 + 年利 ) ^ 運用年数
		return  (int)(  (double)ganpon * Math.pow( 1.0 + nenri / 100.0,  (double)nensuu ) );
	}

	// メイン
	public static void main( String args[] )
	{
		// キーボードから入力
		Scanner scan = new Scanner( System.in );
		
		// 入力した値をganponとnenriとnensuuに代入
		System.out.print( "元本をキーボードから入力してください：");
		int ganpon = scan.nextInt();
		System.out.print( "年利(%)をキーボードから入力してください：");
		double nenri = scan.nextDouble();
		System.out.print( "運用年数をキーボードから入力してください：");
		int nensuu = scan.nextInt();

		System.out.println( "元本  ：" + ganpon );
		System.out.println( "年利(%)  ：" + nenri );
		System.out.println( "運用年数  ：" + nensuu );
		System.out.println( "元利合計  ：" + Hukuri( ganpon, nenri, nensuu ) );
	}
}

コンパイルソースコードが「ANSI」の場合

C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Hukuri1.java

コンパイルソースコードが「UTF-8」の場合

C:\talavax\javasample>javac Hukuri1.java

実行

C:\talavax\javasample>java Hukuri1

100万円を年利1%で2年運用した例

元本をキーボードから入力してください：1000000
年利(%)をキーボードから入力してください：1
運用年数をキーボードから入力してください：2
元本  ：1000000
年利(%)  ：1.0
運用年数  ：2
元利合計  ：1020100

10万円を年利0.2%で5年運用した例

元本をキーボードから入力してください：100000
年利(%)をキーボードから入力してください：0.2
運用年数をキーボードから入力してください：5
元本  ：100000
年利(%)  ：0.2
運用年数  ：5
元利合計  ：101004

Javaソースコードの解説

ここから、複利計算のJava ソースコードを解説していきます。

import java.util.Scanner;

Javaのクラスライブラリの中から「java.util.Scanner」というパッケージにあるクラスを使うために記述しています。

public class Hukuri1

クラス名を、Hukuri1としています。

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	// 複利計算(元利合計)
	private static int Hukuri( int ganpon, double nenri, int nensuu )

複利計算を行うHukuriメソッドです。

元本ganponと、年利nenriと、運用年数nensuuを渡して元利合計を計算するメソッドです。年利は％で渡します。

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009

		// 元本 × ( 1 + 年利 ) ^ 運用年数
		return  (int)(  (double)ganpon * Math.pow( 1.0 + nenri / 100.0,  (double)nensuu ) );

元本ganponと、年利nenriと、運用年数nensuuを渡して元利合計を計算するメソッドです。年利は％で渡します。

	元本 × ( 1 + 年利 )^運用年数

に、引数を渡して計算しています。

Math.powメソッド

public static double Math.pow( double a, double b )

・aのb乗を返します。

  パラメータ a : 基数の値。
  　　　　　 b : 指数の値。

  戻り値     aをbだけ累乗した値を返す。

return文で戻す値にの前に(int)を付けて、int型に型キャストしています。

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	// メイン
	public static void main( String args[] )

このmainメソッドからプログラムを実行します。

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		// キーボードから入力
		Scanner scan = new Scanner( System.in );

標準入力System.inを使って、Scannerクラスのscanを初期化しています。

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		System.out.print( "元本をキーボードから入力してください：");
		int ganpon = scan.nextInt();

nextIntメソッドで、キーボードから入力された値を読み取っています。

ここで、入力待ち状態になり、Enterキーが押されるまでに入力した値が変数ganponに格納されます。

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022

		System.out.print( "年利(%)をキーボードから入力してください：");
		double nenri = scan.nextDouble();

nextDoubleメソッドで、キーボードから入力された値を読み取っています。

ここで、入力待ち状態になり、Enterキーが押されるまでに入力した値が変数nenriに格納されます。

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024

		System.out.print( "運用年数をキーボードから入力してください：");
		int nensuu = scan.nextInt();

nextIntメソッドで、キーボードから入力された値を読み取っています。

ここで、入力待ち状態になり、Enterキーが押されるまでに入力した値が変数nensuuに格納されます。

		System.out.println( "元本  ：" + ganpon );
		System.out.println( "年利(%)  ：" + nenri );
		System.out.println( "運用年数  ：" + nensuu );
		System.out.println( "元利合計  ：" + Hukuri( ganpon, nenri, nensuu ) );

結果ををprintlnメソッドでコンソール出力しています。

以上です。