2015/12/22 公開
・画像の色
画像に格納する色の表現にはいくつかあり、それらは用途によって使い分けられています。
コンピューターで使用する色はビット数で表すことが多く、以下の色が実際に使用されています。
1ビットカラー
2色だけで画像を表現するもので、2値・2階調・モノクロなどと呼ばれます。2色のカラーマップを持っています。

【使用例】
・大型の図面画像の保管
縦横のピクセル数が大きくてもファイルサイズが比較的小さくなるため高解像で保管できる。
・FAXの送受信
TIFF-G4によりファイルサイズを大幅に減らすことができる。
・画像認識処理
形状の特徴の抽出などに使う。
8ビットカラー
256色で画像を表現するもので、俗に「にごろ」と呼ばれています。これは、フルカラーから任意の256色を選んで画像を表現する方法です。選んだ色に0から255の番号を付けたパレットと呼ばれるものを作成し、画素に付与した色番号からパレットを参照することで画像を表現します。。256色のカラーマップを持っています。

【使用例】
・Webサイト用の素材
画像素材として良く使われているGIFの作成。
・文書作成用の素材
画面キャプチャなど使用色数が少ないときの画像保存。
15ビットカラー
赤(R)と緑(G)と青(B)をそれぞれ5ビットで画像を表現するもので、Macintoshで使われるハイカラーです。これは32x32x32=32,768通りの色を表現することができます。
16ビットカラー
赤(R)と青(B)をそれぞれ5ビット、緑(G)を6ビットで画像を表現するもので、Windowsで使われるハイカラーです。これは32x32x64=65,536通りの色を表現することができます。
24ビットカラー
赤(R)と緑(G)と青(B)をそれぞれ8ビットで画像を表現するもので、フルカラー・トゥルーカラーと呼ばれます。これは256x256x256=16,777,216通りの色を表現することができきます。

【使用例】
・写真やイラスト画像など画像全般
デジタルカメラ・スマートフォンで撮影した写真や、グラデーションのあるイラストに使用。
32ビットカラー
赤(R)と緑(G)と青(B)をそれぞれ8ビットと残り8ビットで画像を表現するもので、フルカラー・トゥルーカラーと呼ばれます。RGB以外の8ビットの使い方はソフトウェアによって違います。例えば、透過率や赤外線の情報などが残り8ビットに格納されることがあります。
【使用例】
・Webサイト用の素材
画像素材として良く使われているPNGファイルの作成。GIFファイルより圧縮率が高く、フルカラーも使用可能。
・ゲーム用画像
赤(R)と緑(G)と青(B)と透過(A)を使うことで、背景を透過させる素材を作ることが可能。
48ビットカラー
赤(R)と緑(G)と青(B)をそれぞれ16ビットで画像を表現するものです。これは65,536x65,536x65,536=281,474,976,710,656通りの色を表現することができます。
【使用例】
・衛星画像
プログラム処理で高精度な画像解析を行うときに有効。人工衛星から撮影した画像などがこの色形式を使用。
■画像の色に関するコンテンツ
カラーマップ | 色番号に色を割り当て |
インデックスカラー | インデックスカラーを解説 |
色をARGB値に分解 | 色情報→ARGB |
アルファ値(透過) | アルファ値(透過)について |
■関連コンテンツ
減色 | 減色について |
画像ファイル形式 | 画像ファイル形式について解説 |
減色処理(メディアンカット) | メディアンカットのJavaソース |
■新着情報
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