2019.09.05

数学関数(最頻値)

最頻値とは

最頻値とは、与えられた複数の値のうち最も出現回数(度数)が多い値のことです。

以下は、最頻値を求める例です。

最頻値の例

個数が最も多い値が最頻値です。

以下が、最頻値を求めるJavaソースコードです。

このソースコード例では、最頻値が複数存在する場合は、最頻値の中で1番小さい値を結果として出力します。

Mode.java

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import java.util.Arrays;

public class Mode {
	public static void main( String[] args ) {
		// 配列aを宣言
		int[] a;

		// 要素数10を設定
		a = new int[ 10 ];

		// 値を代入
		a[ 0 ] = 10;
		a[ 1 ] =  5;
		a[ 2 ] =  8;
		a[ 3 ] = 10;
		a[ 4 ] = 50;
		a[ 5 ] = 10;
		a[ 6 ] =  8;
		a[ 7 ] = 20;
		a[ 8 ] =  8;
		a[ 9 ] = 55;

		// 昇順ソート
		Arrays.sort( a );

		// 最頻値
		int pre_mode, num, max_num;
		int mode;

		// 初期値を代入
		mode = a[ 0 ];	// 最頻値の初期値	
		max_num = 1;	// 最大出現数の初期値

		pre_mode = a[ 0 ];	// 出現する回数を数える値
		num = 1;		// 出現回数

		for ( int i = 1; i < a.length; ++ i ) {
			if ( pre_mode == a[ i ] ) {
				// 同じ値の場合
				// 出現回数に1を足す
				++ num;
			}
			else {
				// 違う同じ値の場合
				if ( num > max_num ) {
					mode = pre_mode;
					max_num = num;
				}

				// 出現する回数を数える値を変更
				pre_mode = a[ i ];
				num = 1;
			}
		}

		// 後処理
		if ( num > max_num ) {
			mode = pre_mode;
			max_num = num;
		}


		// 結果表示
		System.out.println( "最頻値 : " + mode );
		System.out.println( "出現数 : " + max_num );
	}
}

コンパイル ソースコードが「ANSI」の場合

C:\talavax\javasample>javac -encoding sjis Mode.java

コンパイル ソースコードが「UTF-8」の場合

C:\talavax\javasample>javac Mode.java

実行

C:\talavax\javasample>java Mode

実行結果

最頻値 : 8
出現数 : 3

この例では、10の出現数も3ですが、8は10より小さい値なので8を結果として出力しています。

それでは、ここから最頻値を求めるJavaソースコードについて解説します。

001
import java.util.Arrays;

Javaクラスライブラリの中から「java.util.Arrays」というパッケージにあるクラスを、このプログラム内で使うために記述します。 この記述により、Arraysクラスが利用できるようになります。

003
public class Mode {

クラス名を、Modeとしています。

004
	public static void main( String[] args ) {

このmainメソッドからプログラムを実行します。

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		// 配列aを宣言
		int[] a;

		// 要素数10を設定
		a = new int[ 10 ];

		// 値を代入
		a[ 0 ] = 10;
		a[ 1 ] =  5;
		a[ 2 ] =  8;
		a[ 3 ] = 10;
		a[ 4 ] = 50;
		a[ 5 ] = 10;
		a[ 6 ] =  8;
		a[ 7 ] = 20;
		a[ 8 ] =  8;
		a[ 9 ] = 55;

int型配列aの要素数を10個で初期化し、任意の値を代入しています。

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024
		// 昇順ソート
		Arrays.sort( a );

Arraysクラスのsortメソッドを使って配列aを昇順ソートしています。

ここで昇順ソートをする理由は、配列の中の同じ値を連続的に格納させるためです。

ソート Arrays.sortメソッド

public static int Arrays.sort( byte[] a )
public static int Arrays.sort( char[] a )
public static int Arrays.sort( double[] a )
public static int Arrays.sort( float[] a )
public static int Arrays.sort( int[] a )
public static int Arrays.sort( short[] a )
・指定された配列を数値の昇順でソートします。

  パラメータ a : 昇順ソートする配列
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		// 最頻値
		int pre_mode, num, max_num;
		int mode;

最頻値を求めるために必要な変数を宣言しています。

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		// 初期値を代入
		mode = a[ 0 ];	// 最頻値の初期値	
		max_num = 1;	// 最大出現数の初期値

		pre_mode = a[ 0 ];	// 出現する回数を数える値
		num = 1;		// 出現回数

変数に初期値を代入しています。

int型変数modeは、最頻値の最終結果を格納するもので初期値としてa[0]を代入します。最頻値の出現回数を格納する変数max_numには1を代入しておきます。

int型変数pre_modeは、出現回数を数える値の初期値を代入しています。変数numはpre_modeと同じ値の出現回数で、初期値に1を代入しています。

037
		for ( int i = 1; i < a.length; ++ i ) {

for文配列の2番目の値から配列の個数分のループです。

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			if ( pre_mode == a[ i ] ) {
				// 同じ値の場合
				// 出現回数に1を足す
				++ num;
			}

出現回数を数える値pre_modeと配列の値a[i]が同じであれば出現回数numに1を足しています。

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			else {
				// 違う同じ値の場合
				if ( num > max_num ) {
					mode = pre_mode;
					max_num = num;
				}

				// 出現する回数を数える値を変更
				pre_mode = a[ i ];
				num = 1;
			}

出現回数を数える値pre_modeと配列の値a[i]が違っていれば、pre_modeの出現回数numとmax_numを比較して、numがmax_numより大きければ最頻値modeにpre_mode、最大出現回数max_numにnumを代入します。

pre_modeにa[i]を代入して出現回数を数える値を変更します。出現数numも1にします。

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		// 後処理
		if ( num > max_num ) {
			mode = pre_mode;
			max_num = num;
		}

for文を抜けた後で、出現回数を数える値pre_modeの出現数numとmax_numを比較し、numが大きければ最頻値modeにpre_mode、最大出現回数max_numにnumを代入します。

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		// 結果表示
		System.out.println( "最頻値 : " + mode );
		System.out.println( "出現数 : " + max_num );

結果を表示しています。

以上です。

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