2017/05/16 公開
・8進数の代入
8進法とは、0~7までの8個の数字を使って数を表すものです。一般的に使われている10進法は9の次に繰り上がるのに対して、8進法は7の次に繰り上がります。下の表に10進数と8進数の対応をまとめたので参考にしてください。8進数の"7"の次が"10"になっていることがわかります。
10進数 | 8進数 |
---|---|
0 | 0 |
1 | 1 |
2 | 2 |
3 | 3 |
4 | 4 |
5 | 5 |
6 | 6 |
7 | 7 |
8 | 10 |
9 | 11 |
10 | 12 |
次に、Javaの整数型変数に8進数を代入する記述の仕方を説明します。ここで説明する内容は、8進数の数の表現をそのままに変数に代入する方法です。
Javaでは、数字の先頭に"0"(半角のゼロ)を付けることで、8進数を表すことができます。Javaで、int a=010と記述するとaに8が代入されます。また、IntegerクラスのparseIntメソッドで8進数の整数を作ることができます。これは、8進数を表した文字列と、基数に8を与えると整数を得ることができます。
Integer.parseIntメソッド
public static int parseInt( String s, int radix )
■引数に指定された基数をもとにして、文字列の引数を符号付き整数として構文解析します。 パラメータ s : 文字列 radix : 基数 戻り値 指定された基数での、文字列引数で表される整数
以下が、8進数を表した値を整数型の変数に代入するJavaソースコードの例です。
Octal.java ← クリックしてダウンロードページに移動001: public class Octal { 002: public static void main(String[] args) { 003: // 8進数 「10」 004: int octal1 = 010; 005: // 8進数 「10」 006: int octal2 = Integer.parseInt( "10", 8 ); 007: // 8進数 「-10」 008: int octal3 = Integer.parseInt( "-10", 8 ); 009: 010: // 結果の表示 011: System.out.println( octal1 ); 012: System.out.println( octal2 ); 013: System.out.println( octal3 ); 014: } 015: }
Octalの出力結果
8 8 -8
変数に代入された値を表示すると、8進数で与えた数が10進数になっていることがわかります。
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